歯での身元確認システムを解説
前橋で小菅さん、青木教授講演
上毛新聞(2009.2.22)
歯のエックス線写真を利用したパソコンで身元確認システムを日本で初めて開発した高崎市高関町の歯科医、小菅栄子さんと、研究開発をバックアップしている東北大の青木教授による講演が19日夜、前橋文京町の県生涯学習センターで行われた。
県保険医協会が定期的に開いている研究会の一環。同システムに注目している県警の関係者や歯科医師ら約100人が出席し、熱心に耳を傾けた。
小菅さんは検視警察医の立場から、自ら開発したシステムについてスクリーンを使って説明。地震など巨大災害の際、身元確認に大きな威力発揮するとして、その基礎となる歯科情報のデータベース化と緊急時の迅速な情報提供制度の必要性を訴えた。
青木教授は、システムの根幹となる画像のマッチング時術について解説。制度は高まっており、実用化に向け歯科医師会と政府、自治体、警察などが連携して制度化を、と期待感を示した。