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2009.03.19 中日新聞に記事掲載されました

早期身元特定へ「歯型DB化を」
新居で講師が提唱

中日新聞(2009.02.06)

 多くの犠牲者を伴う大規模災害の発生時に、歯のエックス線写真を身元特定に役立てる新システムについて考える講演会が5日、新居町民センターで開かれた。

 システム構築への理解を広めようと、新居署が開催。群馬県検視警察医の小菅さんと東北大学大学院の青木孝文教授が講師を務め、警察や、消防、防災、行政、歯科医師会などの約250人が参加した。

 新システムは、生前に収集したデータベース(DB)化した歯科情報と、遺体の歯のエックス線写真を照合する方法。パソコンを使って一人数秒で判別でき、作業効率が飛躍的に向上するという。日航ジャンボ機墜落事故(1985年)で遺体の身元確認に尽力した父親の影響で、小菅さんが開発に携わった。

小菅さんは、大規模な身元確認作業のための社会基盤の未発達を指摘。歯科情報は収集される抵抗感が指紋より低いことなどメリットも解説し、「歯科情報は犠牲者と遺族をつなぐ最後のきずなであり、社会の財産」とDB構築の必要性を訴えた。

青木教授は、DB構築に向けた制度設計と、実用化のための最先端技術を披露し、照合の具体的な手順を紹介した。

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