当院では、レーザーを歯周病治療・歯周病の予防、歯肉の色素沈着除去、口内炎・口角炎・義歯による傷口の殺菌、歯石除去、知覚過敏、虫歯治療などの治療に使用します。
症例によって4台のレーザーを使い分けて治療をおこなっております。
今回、導入したエルビウムヤグレーザーは、虫歯の治療を唯一薬事許可されたレーザーで、発熱が少なく、表面で反応するので、安全性の高いレーザーと言われています。 虫歯治療、歯周病治療、歯周病の予防、色素沈着除去、口内炎・口角炎/義歯による傷口の殺菌、歯石除去、知覚過敏、等で使用されます。
→詳細はこちら
篠原歯科医院では、スマートフォン用診察券アプリ
『私の歯医者さん』を導入いたしました。
アプリをお手持ちのスマートフォンに入れていただきますと
・診療のご予約
・来院受付
・予約日時のご確認
・ご家族のご予約の一括管理
・医院からのお知らせ
など様々な便利機能がご利用いただけます。
ご希望の方は受付にてご案内いたしますので、お気軽にお声かけください。
→詳しくはこちらをご覧ください(pdf744KB)
スマホアプリ『私の歯医者さん』はこちらからダウンロードできます。
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ベラビュー X800は、CT撮影に加えパノラマ/セファロ撮影を1台で可能にしたオール・イン・ワン・タイプのX線診断装置です。
CT撮影は、水平にX線を照射することで、アーチファクトの少ない画像を取得できます。
さらに、高精細な360度CT撮影モードと、ハイスピードで低照射線量の 180度CT撮影モードを搭載し、診断目的に合わせた撮影を行うことができます。
歯周病の予防・治療やインプラントの診断のために威力を発揮します。
→X800の詳細はこちらでご覧いただけます(pdf1.16MB)
自分が自分であることの確かな証し、それが「歯」。
インフォメーションネットワークグループ機関紙 ING[イング] 2019 Spring Vol.19 (2019.6.17)
前号に引き続き『Health Information』にご登場いただいた小菅栄子先生。今回は歯科医師と検視警察医の両面から、私たち一人ひとりの個人性=アイデンティティ(ID)を証明する「歯」の重要性について語っていただきました。
歯は大切なパートナー
現在、私は群馬県高崎市の歯科医院で院長を勤めています。日々の診療を通して強く思うことは、もっと歯に関心を持っていただきたい、ということです。
「若いうちに治療をしておけばよかった」とおっしゃる年配の患者さんも多いのです。若いころは体が元気なので、少々歯が悪くてもそれほど不便を感じないため、1本の歯を残すことの大切さに気づきにくいものです。しかし、年を取ると、食事をしっかりんで食べることが何よりも大切になります。
そうなると歯の良し悪しや口の機能が健康に直結してしまうのです。例えば、口の中のわずかな衰え(食事中のむせ、口臭、口の湯き、歯の欠損、食べこぼしなど)を放置してしまうと、知らず知らずのうちに栄養の低下をまねき、全身の健康を損なうことにつながってしまいます。また、 左右でバランスよく咀嚼(そしゃく)することは体のバランスを保つために非常に重要で、歩行などにも容を及ぼしてしまいます。つまり歯は栄養補給だけでなく全身の健康維持に欠かせないものです。高齢者にとってしっかりと噛めることが、長く健康でいるための秘訣です。
→全文はこちらでご覧いただけます(pdf1.16MB)
大丈夫ですか。 あなたの歯?
インフォメーションネットワークグループ機関紙 ING[イング] 2019 Spring Vol.18 (2019.3.15)
中年以降の日本人のおよそ8割がかかる歯周病。糖尿病の悪化や肺炎に結びつくというこの病気の 予防策とお口の健康について、歯科医師の小菅栄子先生に伺いました。
歯を失う 一番の原因は何か?
私たちが歯を失う原因として一番 多いのは、実は、「むし歯」ではありま せん。意外に思われるかもしれません が、「歯周病」なのです。むし歯のこと を専門的には「う蝕」または「カリエス (caries)」と呼びますが、これは細菌 がつくる酸によって歯が溶けてしまっ た状態のことを指します。むし歯の治 療は、この溶けてしまった部分を修復 すれば、何とか歯を抜かずに残すこと ができるケースも多いのです。それに 対して、歯周病が怖いのは、歯を支え る骨が溶かされてしまう病気だから です。症状が悪化すると、歯がグラグ ラして抜けてしまいます。
私の医院でも「先生、うまく噛めな いんですけど」と症状を訴えて来院さ れる患者さんのうち、その原因が実は歯周病であったというケースも少なくありません。中には、来られた時には、もはや歯を抜くしかないというこ ともあるのです。「もっと早く来院して 下されば、・・・」と残念に思うことがあ ります。歯周病は中年以降の日本人では、なんと8割もの方がかかる病気です。自覚症状が現れにくく静かに進 行するので、歯のぐらつきに気が付い た時には、すでに手遅れのことも多い のです。
歯周病を あまくみてはいけません
歯周病は全身の病気と関連する場 合も多く、悪化すると糖尿病、心疾患、 脳血管疾患などに悪影響を及ぼし、早 産などの原因にもなります。また、歯 周病と結びつく恐ろしい病気に肺炎 があります。肺炎は、高齢者が亡くな る原因として常に上位を占めていま す。歯周病菌が食べ物や唾液に混ざり、 これが誤って気道から肺に入ると「誤 嚥性肺炎」を引き起こします。高齢者 や病気などで飲み込む力が衰えてい る方、食事中にむせてしまうような方 は、特に細心の注意が必要です。日頃 から口の中をきれいに保ち、歯周病を 予防することが恐ろしい肺炎を防ぎ、 命を救うことにつながります。
→全文はこちらでご覧いただけます(pdf1.16MB)
2018-1-18 高崎警察署 神野明男署長より感謝状授与
2017-1-16 高崎警察署 田中秀幸署長より感謝状授与
2019-1-11 群馬県警察本部 前原哲也刑事部長より感謝状授与
2019-1-18 高崎警察署 大場健一署長より感謝状授与
3.11 Identity
身元確認作業に従事した歯科医師の声を未来へ→購入はこちらから
大切な人が身元不明のままでもいいですか?
平時から身元不明死体数が多い日本。
大規模災害に対応できない貧弱な身元確認体制。
日本から身元不明遺体を減らすために出来ることとは。
【内容紹介】
東日本大震災の身元確認作業では、過去の大きな事故や災害の反省点はどれだけ活かされていたのか?
東日本大震災で実際に身元確認作業を行い、日本の身元確認体制に危機感を覚えた女性歯科医師9名は、平時および有事における身元確認の精度と身元判明率の向上のためにJUMPジャンプ(Japanese Unidentified and Missing Persons Response Team:日本身元不明・行方不明者対策チーム)というチームを結成した。
日本がこれまでに経験してきた日航機墜落事故、阪神・淡路大震災、東日本大震災における身元確認作業をふり返る。
30年以上前から改善されずに繰り返されてきた歯科所見による身元確認における問題点とは。
そして、これまで語られることのなかった身元確認作業に従事した歯科医師たちの声を発信する。
世界有数の自然災害大国といわれる日本で、大切な人が、そして自分自身が絶対に身元不明にならないと思いますか?
【著者プロフィール】
JUMP(Japanese Unidentified and Missing Persons Response Team:日本身元不明・行方不明者対策チーム)
斉藤久子(さいとうひさこ)1968年生まれ.鹿児島大学歯学部卒.医学博士.千葉大学大学院医学研究院法医学教室 准教授.
咲間彩香(さくまあやか) 1982年生まれ.日本大学歯学部卒.医学博士.千葉大学大学院医学研究院法医学教室 特任助教.
勝村聖子(かつむらせいこ)1975年生まれ.鶴見大学歯学部卒.医学博士.鶴見大学歯学部法医歯学教室 講師.
熊谷章子(くまがいあきこ)1969年生まれ.岩手医科大学歯学部卒.医学博士.岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座 特任講師.
岡久美子(おか くみこ) 1983年生まれ.北海道医療大学歯学部卒.医学博士.旭川医科大学歯科口腔外科学講座 助教.
岡 広子(おか ひろこ) 1978年生まれ.広島大学歯学部卒.歯学博士.広島大学大学院国際歯科医学連携開発学 特任講師.
大林由美子(おおばやしゆみこ)1957年生まれ.立命館大学経済学部卒,松本歯科大学卒.香川大学医学部歯科口腔外科 准教授.
佐藤真奈美(さとうまなみ)1959年生まれ.日本歯科大学新潟生命歯学部卒.佐藤歯科医院 院長.宮城県歯科医師会 広報担当常務理事.
小菅栄子(こすげえいこ) 1971年生まれ.神奈川歯科大学歯学部卒.歯学博士.篠原歯科医院 院長.群馬県検視警察医
災害と身元確認
ICT時代の歯科情報による個人識別
江澤庸博・青木孝文・柏崎潤・小菅栄子 著→購入はこちらから
●東日本大震災における身元確認の全貌が把握できます!
●将来の災害等に備えるために,身元確認作業全体のシステム化に向けた具体的な方法論が満載!!
内容紹介
●第I部では,東日本大震災の全体像を知るために役立つ「現場活動」とその分析についてなど災害の概略を解説しています。
●第II部では身元確認作業の具体的な流れ(ワークフロー)について,各地域で起こりうる災害等の大規模身元確認に備えるための情報を満載しています.歯科医師による歯科記録の採取(デンタルチャート,口腔内写真,歯科エックス線画像等)について解説し,災害時のみならず平時にも重要な歯科情報を活用するために必要な「歯科診療情報の標準化」についても記載しています。
目次
はじめに~俯瞰する視点の重要性
第I部 大震災における身元確認の記録
1 東日本大震災はどのような自然災害だったのか?
2 人的被害と身元確認~岩手・宮城・福島で何が起こったのか?
3 宮城県の遺体はどこに収容されたのか?
4 宮城県の身元確認から見えてきたこと~歯とDNAの相補的な活用
5 警察はどのように動いたか?~検視・身元確認の体制
6 歯科医師はどのように動いたか?
7 時系列で読む身元確認チームの闘い~発災直後から現在まで
第II部 身元確認のシステム化
8 遺体情報収集機材のパッケージ化
9 デンタルチャート
10 口腔内写真
11 エックス線写真~遺体の口内法撮影
12 生前資料の収集~生前資料をどう読むか
13 照合~異同識別について
14 情報技術の活用
15 データで読みとく東日本大震災
16 身元確認のための歯科診療情報の標準化
17 これからの警察歯科医~まとめ
18 むすび~感謝を込めて
皆様のおかげで7年目になりました。
2009年の6月から篠原歯科医院の3代目院長になり、7年目になりました。
これもひとえに、皆様のお力添えのおかげと、深く感謝しております。
コミュニケーションを大切にし、みなさまの歯がいつまでも
健康で美しくいられるようスタッフ一同、全力でサポートします。
上毛新聞に御巣鷹の慰霊登山と歯の照合システムについて掲載されました。
身元早期確認へIT活用
遺族の役に立ちたい
日航機墜落事故
29年をともに。
5月10日、ことしも真っ白なカサブランカが、仏壇を彩った。小菅栄子さん(42)=高崎市中居町=の父で、2010年に亡くなった篠原瑞男さんの命日に毎年届く花だ。贈り主は29年前のあの日、日航123便の機長を務めていた高浜雅己さん=当時(49)=の妻の淑子さん。歯科医としての研究の出発点になった大切な出会いを今でも鮮明に思い出す。
事故当時は中学生。遺体の身元確認作業に携わっていた歯科医の父が夜な夜な帰宅するのを待ち、見つからないように階段の上からのぞいた。普通ではない臭いが鼻を突いた。とんでもないことが起きていることは想像できた。
歯学部生になると、警察医の父のかばん持ちとして検視現場に同行。卒業後、自身も県内初の女性警察医になった。「遺体を早く遺族に返す」という使命感とプロ意識を、父の背中から学んだ。
2002年夏、人生を変える出会いがあった。父と慰霊登山をしていた時、偶然一緒になった高浜さんからこう打ち明けられた。「たった5本の歯だけで、主人とわるのですか」
予想外の言葉だった。先輩歯科医たちがあの事故で、歯の身元確認が有効で画期的だと実証していたし、後輩として誇りに思っていた。しかし、事故から17年たっても肝心の遺族が苦しみ続けている現実があった。
後日医院に招き、確認の方法や確実性を説明すると、高浜さんの目から大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。「胸のつかえがとれました」。後日届いた手紙に書いてあった。
「歯科医として遺族の役に立ちたい」。この時の気持ちがITを使った身元確認技術研究の原動力だ。歯科情報がより客観的なデータになれば、迅速な身元確認にも。検視する側の負担減にもつながる。東北大との共同研究は国内外で注目された。
成果は東日本大震災の被災地でも生かされたが、目指すコールは遠い。
ことしもまた、初心に返る日がやってくる。父の墓に「行ってきます」と言ってから、機長に手向ける花を持ち、子どもたちや研究仲間と一緒に頂上を目指す。上に行けば、高浜さんとも会えるはずだ。
歯による身元確認
指紋やDNA型などと並んで遺体の個人識別に有効とされる。事故当時は歯科医が遺体を調べ、紙媒体のカルテやX線写真と手作業で照合したが、小菅さんらは大規模災害に備え、デジタル化したカルテやX線写真をコンピュータで自動照合する技術を開発。現在は情報の形式を合わせる「標準化」の研究に取り組む。